あの試合から一週間が立った今日、席替えの時間が来ました。

「はい、席替えしますよ」

文子先生が、教卓の上に箱を用意して待っている。

「席替え嫌だ〜」

「この席がいいのにー!」

私の席の近くで、晶と沙弥佳が騒いている。

「ま、まぁこれが永遠の別れになるんじゃないんだからさ」

私がなだめに入ると、二人がうるうるとした目で私を見つめてくる。

「そんな目で見られても、私には何もできないよ」

「私も嫌です!せっかく望美の隣になれたと思ったのに、もう席替えだなんて」

「いや、だからこれが永遠の「そんな事より早く引きに行くのじゃ」」

私達の会話を、ルルが遮った。

「そろそろ順番が来るのじゃ」

「「「いやだー!」」」

と最後まで『いやだ』と言い続けた三人だった。