妖精の心を貴方に

「所で奈津…」

「な、何だよ………」

望美の顔が見れない。

「奈津も妖精居たんだね」

「へ?」

『奈津も妖精が居たんだね』って、どういうことだ?

俺は、ハヤテへと視線を向ける。

「望美、これ見えるのか?」

「うん、見えるよ」

「なら、お前にも妖精が居るんだろ?」

ハヤテは、両手でサッカーボールを持つと、望美の目の前にへと行った。

「うん、いるよ。貴方の名前は?」

「俺は、ハヤテだ。サッカーの妖精で奈津のサッカーをする楽しい気持ちから生まれた」

「へぇー、サッカーの妖精なんだね。奈津にピッタリ」

ハヤテに微笑む望美の姿を見て、俺はまた顔を赤くする。