妖精の心を貴方に

「い、いや辞めとくよ」

「じゃ俺行くわ、皆待ってるし」

「あぁ、次の大会でな」

俺達は、ゴールまで別れて皆の所へと向かった。

「惜しかったな奈津」

「別に、最初はやな奴かと思っていたけど、いいライバルになれそうだ」

「ライバル」

ハヤテは、空中でリフティングしながら俺についてくる。

てか、よくリフティングしながら飛べるよな。

「奈津!」

「望美」

「お疲れ様」

「ありがとな」

やばい、望美への気持ちに気づいた途端、何だか緊張してきた。