私の目の前に現れた子は、絵かきの姿をしたーー

「お、お、お化け〜!」

「ち、違うのじゃ!何を勘違いをしているのじゃ?!」

「な、何って……。あなた誰なの?何で私の中から出てきたの?!」

「詳しい話は、後回しじゃ」

「ちょっと!」

とりあえず、絵かきの服装をした女の子は、近くにあった机の上へと座った。

「まず、私の名前はルル。絵の妖精なのじゃ」

「え、絵の妖精?」

今この子、妖精って言った?

絵の妖精って、聞いたことないんだけど?

だって、妖精って言ったら水の妖精や花の妖精とか、ほとんど自然と関係しているん存在じゃ?

「妖精には、自然の妖精ばかりではないのじゃ。他にも、たくさんの妖精がいるのじゃ」