妖精の心を貴方に

「言っただろ?結果が変わることだってあるって」

大國は、目を見開くと軽く笑った。

「敵わないななんか、そういう所が」

「でも、後半戦はこれからだ。まだまだ時間はある」

「そうだね、あの子を貰うためにも勝たないとな?」

「それは、こっちの台詞だ」

火花が散る中、後半戦は再スタートした。

だけど結局、その試合は一対一の引き分けで終わってしまった。

桜中楓中それぞれのキャプテンは、次の大会で決着をつけようということで、俺達のその日の試合は終わった。

「納得いかない!何で僕達が引き分けにならないといけないんだー!」

「五月蠅いぞ太陽、少し静かにしてろ」

俺と大國はというと、試合が終わったあと賭けについて話していた。