皆の所へと戻った俺は、一度深々と頭を下げて謝罪した。

「さっきはすみませんでした。俺が調子を悪くしたせいで皆に迷惑をかけてしまって」

キャプテンや他の先輩たちは、互いに顔を見合わせると軽く笑った。

「何言ってだよ奈津、お前のせいじゃないだろ？」

「そうそう」

「……先輩」

「奈津、誰にだって色んな事があるものだ。だがそれを仲間と一緒に解決出来ることだってある、だけどもう答えは出たんだろ？」

「…はい！」

「調子を取り戻したんなら、後半戦取り返していくぞ！！」

「「おう！！」」

気合の一言を入れて、後半戦が始まろうとしていた。

「何か凄いワクワクして来たな奈津」

「そうだなハヤテ」

俺は、望美の方へと視線を向ける。