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「あ、居ました!」

「おーいっ!史絵〜」

練習試合の会場である姉妹校の楓中(かえで)に着いた私たちは、直ぐに史絵たちを見つけることが出来た。

「おはよ〜。遅かったじゃん」

「ちょっと、色々とあってね」

「でも……。まだ、始まっていないから大丈夫」

サッカーの試合が始まる直前でも、咲楽は本を優先させるんだ……。

「望美、その包はなんですか?」

「こ、これは別に……」

「奈津に差し入れ持ってきたんでしょ?」

史絵がにやにやしながら言う。

「そ、そうだけど」