妖精の心を貴方に

「リンは、私の妖精ですよ」

「佳絵羅お姉ちゃんの妖精なの？」

「紹介がまだでしたね。私の妖精は、オシャレの妖精で、咲楽の妖精のクレオは、本の妖精。史絵の妖精コウヤは、恋の妖精」

「恋の妖精？

「むにゃ！」

あ、晶は起きた。

『おい晶、いつまで寝ているつもりだ？』

「……へ？あっ、アカツキ。ごめん、つい眠くなって寝ちゃったよ」

笑いながらアカツキに謝る晶だけど、さっきの事できっと怒っているであろうアカツキはというと。

『……いい度胸だ。それなら、今夜の勉強時間を増やすとしよう』

「そ、それは困るよ！見たいアニメとかあるし」

『そんなのはどうでもいい。さっきまで、ぐっすり眠っていたんだ。深夜過ぎても大丈夫だよな』

アカツキの表情が怖い。

「わ、分かったよ」

晶は、しぶしぶ承諾したけど、さっきの出来事は言わないでおいた方が良いかもしれない。