妖精の心を貴方に

『本当にうるさい奴が出てきたものだ。勉強の邪魔だから静かにしろ』

アカツキの刺のある発言で、周りが一瞬静まり返った。

『な、何だと、アカツキ!うるさいとは何だ!』

『言ったことは、一回で学習しろ』

『一回で学習できたら、誰も苦労しねぇ〜よっ!』

確かに、コウヤの一言には一理ある。

言ったことに対して、一回で学習するには無理があるよ。

『なら、お前は“馬鹿”だということだ。さっきの言葉で、自分を馬鹿だと認識出来てよかったな』

『だ、誰が馬鹿だと!』

『うるさい、黙れ!』

アカツキは、小さなチョークをコウヤに飛ばした。

『いでっ!」

コウヤは、チョークが当たったところを抑えながらその場に座り込んだ。

『て、テメェー、何しやがる!』

『なんだ、やるのか?』

互いの間で火花が散る。