妖精の心を貴方に

「おいっ!色々誤解されんの嫌だから、とっとと戻れ!」

「はぁ〜い」

柳原は、俺から離れ後、頬を膨らませながら先生のところへと戻った。

「柳原さんの席は、田星さんの隣ね」

「奈津くんの隣がよかった〜」

だから、その誤解を招く言い方やめろって!

そう言いたかった時、誰かの視線を感じた。

「……っ」

振り返った時、望美の顔が目に飛び込んできた。

望美は、今にも泣きそうな表情を浮かべていた。

「……なんで?」

何で、そんな顔をしているんだ?

もしかして、何かあったのか?

「……鈍いやつめ」

「何か言ったか?」

「……いや、何も」

玲緒は、そう言うとまた辞書を読み始めた。