妖精の心を貴方に

それから時間が立って、私たちは教室へと戻った。

「望美!」

「よかった!」

教室に戻ると、晶と沙弥佳が心配して私のところへと駆け寄ってきた

「ごめんね、心配かけて」

「本当だよ!頬は、大丈夫なのか?」

「う、うん大丈夫だよ」

でもこれ、帰る前に取らないと、奈々美さんに心配かけちゃう。

「あの子たち、絶対許せません!可愛い望美を殴るだなんて」

沙弥佳は、怒っているのか泣いているのか分からなかったけど、何かをひたすらメモ帳に綴っていた。

『よかったな。怪我で済んで』

『よかったねルル、怪我だけで済んで』

『……あんたち、それ心配しているの?』

アカツキとカラも私の事を心配してくれていたようで、本当にみんなには心配をかけてしまった。