「続きまして、次期社長に正式に決まりました勝美大介専務からのご挨拶です。」 ドキドキドキドキドキ・・・ 一番後ろの扉がゆっくりと開く。 隣には誰もいなかった。 大介1人・・・ どうしてそのネクタイをつけてるの? 勝手に別れを選んだ私があげた紫のネクタイ。 初めて会った日に着ていたグレーの光沢のあるスーツ。 会社に行く時には外していた、私があげた白い皮製のブレスレットを付けて・・・ コツコツコツ 一緒に買った先のとがった黒い靴を履いた大介。 真っ直ぐに前を見て、歩き出す。