司会の男性が突然マイクで話し出した。
「ご歓談中ですが、今夜結婚が決まったお二人を紹介します!!」
ごくん。
息を飲む。
とうとう来た。
「来年の春に結婚することになりました。総務部の相川と申します。彼女は、営業部の神山です。」
壇上に現れたのは、私も知っている若手のホープ、相川君だった。
な~んだ。
大介だと思った。
「よ!!相川!!」
荒海部長の部下である相川君に、部長は声をかけた。
「よろしくお願いします!」
ペコリと頭を下げた神山さんを、優しく見つめる相川君。
何度も夢見た光景。
いつか、こんな日が来ると信じていた。
別れを予感しながらも、本当は信じていたんだ。
全ての障害を乗り越え、祝福されて、大介の隣で微笑むことができるって。
相川君と神山さんみたいに、みんなに拍手されて、結婚報告ができるって・・・
何度も何度も夢見てた。

