「勉強、わからないとこあった?」 「ううん、千花が教えてくれたからわかるよ」 「ふふっ。それなら良かった」 俺らの会話を聞いていた母親が、声をかけてくる。 「千花ちゃん。私、今からパパ迎えに行って、和架の誕生日プレゼント買いに行って来なきゃダメなんだけど……和架のこと、見ててもらっていいかしら?」 「うん、もちろん。今日は晩ご飯こっちで食べていっていい?」 「もちろんよ♪」 “じゃあ行ってくるわね”と母親は家を出ていった。 すぐに車が発進する音がして、車が遠ざかる。