二人の男は嬉々として巨大な水晶を持ち帰ろうと、採掘を始めた。
しかしそこで、二人は幼い娘の声を聞いて手を止めた。
こんなところに女の子がいるはずがない、と思いつつあたりを見渡すと、
男たちとかなり離れたところにある水晶に、白い何かが隠れるのを見た。
――ちょっとあんた、こんなところで何してる。
マルダの父が声をかけると、気づかれたことで諦めたのか、「それ」は水晶の陰からあっさり姿を現した。
銀の髪の青年と、それにぴったりと寄り添い、怯えの色を宿した瞳を二人の男に向ける白い髪の少女。
異様な二人だった。
この世のものと思えないほどに美しい青年に対し、
十五かそこらに見える少女は特段に美人というわけでもなく、ぱっちりとした大きな目のほかには特徴もない、いたって普通の顔立ちをしていた。
けれど白すぎるほどに白い髪は膝のあたりまで伸ばされ、そのせいでどこか神秘的な雰囲気を醸し出していた。



