始めはただ走ってるだけかと思ったけど、だんだん近づいて来るに連れてあたしに向かって来たのがわかった。
「ちょっと篠月借りるね!」
そう言うとあたしの手を掴み再び走りだす。
「えっ、ちょっと!あたしこの子と帰る約束したの!」
そう言って、足を止めた。
始めて話しかけてくれて、始めて一緒に帰ろうって誘ってくれた子なんだ。
でも、その子は何かを感じたのか。
「いいよ!また明日一緒に帰ろう!」
っと笑顔で言ってくれた。何を感じたのかはわからないけど。
海斗くんはまた走りだした。
あたしは振り返り
「ありがとう!バイバイ!」
っと言って小さく手を振った。


