Entre nous


二人のやり取りに疑問を抱きながら、ふと窓の外を見てみると、空はもう夕焼けで綺麗なオレンジ色に染まっていた。

じっと見ると、吸い込まれそうな感じがして、ついついぼーっとしてしまう。

「麗ちゃん?どうしたの?」

ティーカップを持った変態ナルシストに、顔を覗き込まれた。

「……あ。いえ、少し考え事をしていただけです」

「ふ~ん…。あっ、それはそうと早くこっちに来なよ」

手招きされ、反射的に近寄ろうとしてしまい、あとちょっとのところで踏みとどまる

いやいやいや、なんであたしはこの人たちに溶け込もうとしている?

そりゃ副会長にはなったけど、あんまり関わらない方がいいんじゃないのか?

あたしがこの人たちを仲良くすると、やはり学校内で悪目立ちするのでは……?

ただでさえ副会長という面倒な立ち位置にいるというのに……。

頭の中が思考で埋め尽くされ、体の動きが停止する。


「どうしたの?早くクッキー食べよ?」

藤崎って子も固まったあたしを不思議に思ったのか、両手に一枚づつクッキーを持って、あたしの方を見ている。

「何でもないよ」

そう言ってクッキーを一枚貰い、口へと運んだ。