時間は流れたが、私達の体にはまだ刻まれている。 あの日の出来事が……。 私の体には、しっかりと残っている。 四ノ宮くんに切られた痕が。 そして、右目の眼帯。 これも大きな傷跡だ。 翔くんも私と同じく、右目に眼帯をして、刺された時の傷跡が残ってる。 「小春。今日、うちでご飯食べる?」 「え、でも……」 「遠慮するなよ。たまにはいいじゃん」 実は今。 翔くんと付き合ってる。