コップに入った赤い半透明の液体。 シュワシュワしてるから、炭酸? ジュース? 「これ、僕の血を炭酸で割ったものなんだ」 「…え……」 「つまりは、血の味がするソーダ、と言ったところかな」 何、言ってんの……? 血のソーダ? 「そ、れ…四ノ宮くんの…血…?」 「そうだよ」 彼は左腕の袖を捲った。 包帯がグルグル巻きになっていた。 「小春ちゃんのためなら、自分で自分を切る事くらい容易い事だよ」