「じゃあね…。春井くん……」 背を向けて、歩き出そうとしたら、腕を掴まれた。 「河瀬、いざとなったら俺の所に逃げてきていいから」 「っ……」 「俺は、いつでも受け止めてやるよ」 不覚にも、また心が温かくなった。 春井くんは不思議だ。 一緒にいたら温かくなる。 「俺もさ、河瀬の事……心配、だから。最近は、浮かない表情ばかりしてるから」 浮かない表情? 私が? 普通にしてるつもりなのに。