平然と話してるけど、その声には悲しみや怒り。 いろんな感情が混じってる風に聞こえた。 「母親も、僕を見るたびに裏切った浮気相手を思い出すから嫌って言ってた。母親も僕が嫌いなんだよ。両親に嫌われてるんだ」 ポン、と。 咄嗟に手を置いた。 彼の頭に。 私の行動に、彼は目を見開いてやや驚いた。 「辛い、よね……」 私だって……そうだもん。 愛されてない。 たった1人の、唯一の家族に。