目が覚めたのは、お昼過ぎ頃だった。 学校が休みの休日。 体をゆっくり起こして隣を見ると、そこにいるはずの四ノ宮くんの姿がなかった。 休みの日はいつも私が起きるまで隣にいるのに。 私の寝顔を見て彼はいつも「天使みたいだね」と言ってた。 どこが天使なのか、疑問だけど。 寝間着から、服に着替えた。 淡いピンクのワンピース。 この間、彼が私にプレゼントしてくれた。 窓の外を見ると、空は曇っていて不穏な色をしていた。