ハチミツみたいな恋じゃなくても。


***


「それ本当に?マジで言ってんの?」

「こんな嘘ついたって意味ないでしょ」

「そっか……そう、だよね……」


前のめりになった体を戻し、声を沈ませるのは瞳。


あの後、圭太くんに送ってもらって家まで帰ると、玄関の前には瞳が立っていた。

全てをきちんと話すと言ったあたしのことが気になって、わざわざ来てくれたらしい。


とりあえず圭太くんを帰して、瞳を家に招き入れると、うちのお母さんが思いのほか喜んで。

半ば強引に一緒に夕食を食べさせた後、あたしの部屋でやっと今、落ち着いて話をしている……と、いうところ。


「まさかそんなことになるなんて……。ごめん、本当にごめん」

丸いクッションの上に正座をして、普段見ない真面目な姿で、顔を真っ青にして謝る瞳。


本当のことを話せばこうなるって、瞳が責任を感じてしまうってわかっていたけど、適当にごまかして安心させるのは違う気がした。

それに……。