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「ごめんね、迷惑じゃなかった?」
「いや、こっちは全然大丈夫」
放課後。あたしの隣を歩くのは……石丸くん。
LINEの返事を待ちに待って、お昼過ぎにやっと届いたのは【いいよ】のひと言。
少し素っ気なくも感じる返答に、本当に行っていいものかと迷う気持ちもあった。
だけど、高坂高校の門の前。
迎えに来てくれたのは石丸くん本人で。
こうして並んで話せている時間に、来て良かったと心から思う。
何でもない普通の会話をしながら、石丸くんが連れて行ってくれた先は、コート横のベンチ。
「飽きたら適当に帰ってもらってかまわないから」
「ありがとう」
荷物を横に置いて腰掛ける……けど、
「でも、本当に好きなんだな」
「えっ!?」
石丸くんの言葉に、思わず飛び上がりそうになった。
だって、好きって……。
え、え!?
一瞬のうちに色んなことを考えた。
もしかして圭太くんが全部話したのか、とか。
だけど、慌てるあたしを石丸くんは不思議そうに見て、



