ハチミツみたいな恋じゃなくても。



「……」

やっぱり……。


言われると思った。

俺にも連絡先教えてと言われたときから、咎められると思っていた。

圭太くんが石丸くんの彼女寄りなのは、この2日間で何となくわかっていたし。

だから……。


小さく開きかけた口を、あたしはキュッと一度閉じる。

そして、


「釣り合ってないと思っただけ。あたしの方が石丸くんにふさわしいと思ったから、奪おうと思ってる」


悪びれる様子も見せず、まるで当たり前のことでも言うかのように、堂々として言ってのけた。

今さら取り繕って嘘をついたところで、無駄だということはわかっているし……まあ、言ってしまえば開き直り。


さすがの圭太くんも、あまりに素直なあたしの返事には驚いたのか、キョトンとする。

だけど、


「っ、ぷっ……」


すぐに圭太くんは吹き出した。


「え、なに。蜂谷ってそんな腹黒かった?」

「……残念ながら性格はあんまり良くないかもね」