ハチミツみたいな恋じゃなくても。



石丸くんは一体、大西さんのどこを好きになったんだろう……。

目の前の彼女を、あたしはボーっと見つめる。


身長はあたしよりも少し低くて、160センチあるかないかというところか。

体系は太ってはいないけど、痩せてるとも言えない。

胸も大きくはなくて、顔も特別かわいいというわけじゃない。


本当にどこにでもいそうな女の子。

大した特徴も見つからない……普通の子。


どうしてこの子なんだろう。
渡した紙袋に、何か彼を惹きつける秘密でもあるんだろうか。

もし、そうだとしても……。


「……似合わないよ」


「え?」

小さく漏れた言葉。

ハッとして目の前を見ると、大西さんがこっちを向いていて。

「あ、ううん!何でも……」

あたしは咄嗟に、ごまかそうとした。

でも、少し不安そうな表情になった大西さんを見て……聞こえちゃっててもいいと思った。


だって、本当に似合わない。

石丸くんは中学の時よりもずっとずっと、かっこよくなってる。
そこらへんのモデルなんか目じゃないくらい。

それなのに……彼女が“これ”って。