ハチミツみたいな恋じゃなくても。



「うん……行きたい」


圭太くんが似合うというのなら、観に行きたい。

今みたいに手を繋いで、一緒にひまわり畑を歩きたい。


「それじゃあ、決まり」


嬉しそうにニッと笑う圭太くん。

その表情を見て、ひまわりが似合うのは圭太くんの方だと思った。



どちらからということもなく、手を繋いで再び歩き出すあたし達。


「プレゼントは何が欲しい?」

「プレゼント?」

「そ、誕生日の」


さっきから考えてもいなかったことをポンポンと聞かれて、困る。


「プレゼントとかいいよ。あたし圭太くんの誕生日に何もあげられてないし……」

「いや、もらったよ」

「え?」


本気の本気で忘れていた。

だけど、圭太くんの顔を見上げて……思い出した。


そうだ、あの日――。


『やっぱ、プレゼントちょうだい』


その言葉と共にフラッシュバックしたのは、ゆっくりと近付く圭太くんの顔。


「――ばっ、バカ!」


恥ずかしくなって顔を逸らすあたしに、圭太くんはクスクスと笑った。