ハチミツみたいな恋じゃなくても。




「ほん……っと、 恥ずかしかった!!」


陽が落ちかけ、暗くなりはじめた歩道。

圭太くんと並んで歩きながら、あたしはそう叫ぶように言った。


ケータイの使用なんかも許可された広場だったとはいえ、病院の中。

抱き合って、告白なんかしてしまったあたし達。

何故だかわからないけどあの後、周りにいた人達に拍手される事態にまでなってしまった。


「今日で終わりだったからまだ良かったけど!」

この先も通院が続く予定になっていたら、同行は遠慮していた。

それくらい、本当にもう恥ずかしかった。


カッカッと顔を赤くして、怒っているあたしに対し、


「何で笑ってんの!?」


隣の圭太くんは、さっきからずっとクスクスと苦笑している。


「ごめんごめん、蜂谷があんまり怒ってるからおかしくて」

「はぁ!? もとはと言えば、圭太くんのせいでしょ!?」


「意味わかんない!」と言い残して、あたしは圭太くんより、ほんの少し足を早めようとする……けど、