ああもう、ますます怒れなくなってしまう。 これも策略……? そう思いながら、もう何でもいいやとあたしは思った。 もう何でもいい……。 「今は圭太くんのことが、いちばん好きだよ」 さっきとは違って、優しく伝えた。 これでもう4回目。 石丸くんに伝えた『好き』の数を、塗りかえてゆく。 言葉の数だけじゃなく、気持ちも。 誰よりもあたしのことを想ってくれる、そんな圭太くんのことが、いちばん好き――。