ハチミツみたいな恋じゃなくても。



太陽はもう沈む方向へ一直線……のはずなのに、まだまだ高い位置にいて暑い。

7月のジリジリと肌を刺すような日差しの中、あたしはある場所に向かって急いだ。


その場所は……。


学校名の入ったプレートがかかる門の前、あたしは足を止める。

通ってはいないこの場所に、今まで何度来たかはわからない。


まばらに門の外へと出てくる人達。

あたしはチラッと中を覗いて、彼がまだこっちに来ていないことを確認すると、背中を門の壁へと預けた。


こうして待つのは何度目になるかな。

初めてここに来たときは、違う相手に会いに来たのに……。


あのときはまさか、こんな展開になるなんて思ってもみなくて。

自分自身の感情の移り変わりに、驚かずにはいられない。


それにしても……と、再び門の中を見る。


いつもならあたしよりも先にここで待っているのに、今日は遅い。

何かあったんだろうか。

時間、大丈夫なのかな……。


念のため連絡してみようかと、スマホを取り出そうとした……そのとき。