ハチミツみたいな恋じゃなくても。




瞳の住んでいるマンションから外に出ると、透き通った青空が既に広がっていた。

暑くもなく寒くもない、早朝ならではの気温が心地良い。


「告白……か」

さっき瞳と話してから、頭の中をぐるぐるしていることを口に出してみる。


圭太くんは、あたしのことが好き。

あたしも、圭太くんのことが好きなんだって気付いた。


だから、瞳の言う通り。

あたしが告白すればいいだけの話……なんだけど。


今更、どんな顔して好きって言えばいいのか、わからない。

きっと圭太くんは、あたしが自分のことを好きだなんて、これっぽっちも思っていない。

昨日もあんな風に逃げてきちゃったし、なんだかんだで石丸くんのことがまだ好きなんだって、思われているに違いない。


それなのに、どういう脈絡で好きって言えばいいのか……。

あたしはポケットからスマホを取り出し、圭太くんの連絡先を開いたところで、ため息をついた。


とりあえず、帰ってから考えよう。
今日は土曜日で、時間はゆっくりある。


……そう思っていたのに。