ハチミツみたいな恋じゃなくても。



【校門の前で待ってるから】

そうメッセージを送って、スマホをポケットの中に入れた。

もうすぐ19時。
だいぶ日が長くなったとはいえ、さすがにもう薄暗くなり始めてる。


こんな時間なのに、わざわざ彼に会いに来たあたし。

理由はもう……何となく、わかってる。


『もしかして、中村くんが関係してたりする?』

思い出すのは大西さんの言葉。


そうだね……。
あたしの雰囲気が少し変わったというのなら、それは圭太くんのおかげかもしれない。

圭太くんが……。


「蜂谷!」

名前を呼ばれて、ビクッと肩を震わせた。

振り返って校門の中の方を見れば、こっちに向かって走ってくる圭太くん。


「待たせてごめん!」

あっという間に目の前まで駆け寄って来た彼は、肩を大きく上下させていて。


「ううん、あたしも今来たところだったから。……っていうか、そんなに急いで来なくても良かったのに」

「いやダメでしょ。こんな時間だし、ただでさえ蜂谷目立つのに」


言いながら、キョロキョロと辺りを見渡す。