……待っているのって、何だか緊張する。
まぁ、あのときほどじゃないけど。
あのときは、心臓がバクバクして気持ち悪かった。耐えきれなくて帰ってしまおうかとさえ思った。
――圭太くんの誕生日の、次に会ったとき。
誘ってきたのは圭太くんなのに、あの日もあたしが先に着いてしまった。
指定された待ち合わせ場所が、こっちの方が近い所だったこともあるけれど。
デートの最後、あんなことがあって……どういう顔をして会えばいいのか、わからなかった。
呼び出して、何を言われるんだろうっていうのもドキドキした。
……だけど、
少し遅れて現れた圭太くんは、いつもの様子そのままで。
話の内容も拍子抜けしてしまうくらい何でもないことで。
あの……キスのことには、触れなかった。
圭太くんが話さないのに自分から話せるはずもなく、結局そのまま……。
あのキスはなかったみたいに、普通に彼と会っている。



