ハチミツみたいな恋じゃなくても。




明るい顔って何……?
あたし、そんなにいつも暗い顔してた?

自分ではよくわからない。

明るい顔をしていると言われても、圭太くんに会うことが、それほど嬉しいわけでもない。

あたしが会えて嬉しかった人は、石丸くん。
いつだって石丸くんだった……はず。


瞳に仕返ししたつもりが、逆に意味のわからないことを言われて。
ぐるぐると考えていたら、いつの間にか待ち合わせ場所に着いていた。


駅前のコーヒーショップ。

いつものファーストフード店じゃないのは、呼び出したのが圭太くんじゃなく、あたしの方だから。


店の外に圭太くんの姿はなく、中を軽く覗いてみてもいない。

外で待っているのは暑くて、席の確保も兼ねて先に入って待つことにした。


カウンターでアイスのハニーミルクラテを注文し、受け取って空いた席に座る。

ストローでひとくち含めば、つめたいミルクラテの中に蜂蜜の香りと甘みを感じた。