ハチミツみたいな恋じゃなくても。


「妹……?」

「そ。雑誌にここ載っててさ、行ってみたいって騒いでて」

「それなら――」


その妹連れて来てあげれば良かったじゃんって、言おうとした。

だけど、


「あー……いいのいいの、あいつは」

あいつは……って。


あっさり言われた妹さんを少し気の毒に思う。

でも、どうして妹が来たがっていた場所にあたしを連れて来たんだろう。

そんな疑問を浮かべていると、あっという間にパンケーキが運ばれて来た。


「わっ……!」

さっき注文したアイスティーと一緒に目の前に置かれたそれを見て、あたしは思わず声を上げる。


「かわいいっ!花が咲いてる!」


普段、食べ物を写真に撮ったりはしないタイプ。可愛い外見をしていても、きゃあきゃあと騒いだりはしないのだけど、これは……声が出た。


まぁるく見るからにふわふわのパンケーキ。

その上にはイチゴと、イチゴを潰したジャムのようなもの、そして生クリームがふんわりと乗せられていて。


白いクリームの上には、散りばめられた花。

小さな紫色の花が、いくつも咲いていた。