ハチミツみたいな恋じゃなくても。


……に、しても。

さり気なく周りを見渡してみれば、見事に女性客だらけ。

それもそのはず、カフェっていうだけで女子は大好きだけど、先ほど渡されたメニューには、バターとシロップがかかったパンケーキを筆頭に、『かわいい』と言いたくなるようなパンケーキがずらりと並んでいた。


なんていうか……意外。


圭太くんがこんなお店に連れてくるなんて。

しかも予約までしてあるみたいだし。


「圭太くんって、こういうお店に結構来たりするの……?」

「いや全然」

即答された言葉に、だよね……と心の中で相づちを打つ。

どう考えたって、ファーストフード店の方が似合うもん。


じゃあどうして……?
前に他の女の子と来たとか……?

でも、彼女つくったことないみたいなこと、前に言ってたよね?

……いや、彼女じゃなくてもデートくらいしたことあるか。あんなにモテるんだし。


なんて、ぐるぐると考えを巡らせていると、


「妹がさ、話してたんだよ。来てみたいって」


まるであたしの心の声が聞こえたみたいに、圭太くんが言った。