ハチミツみたいな恋じゃなくても。




モール内にあるレストラン街まで歩いていって、色々と相談した結果、洋食店に入った。

二人がけのテーブルに、向かい合って座ったあたし達。

ランチメニューの中から、あたしはトマトクリームパスタを。圭太くんは、

「ミックスグリルランチで」

ハンバーグやエビフライの乗った、セットメニューを注文。


見るからに男子が好きそうというか、わかりやすいメニュー。

食べ物の好みは、とても単純そうなのになぁ……なんて思っていると、


「どうかした?」

注文を終え、メニュー表をパタンと閉じた圭太くんが首を傾げた。

「ううんっ」

見ていたのに気付かれたことに何となく焦って目を逸らすけど、


「あ、わかった。俺のカッコ良さに気付いて見惚れてたんでしょ」

クスッと軽く笑った声。

またふざけたことを……。

そんなわけないじゃんって、呆れ気味に否定しようとしたあたしに、


「……なんてね。聞きたいなら聞けばいいじゃん。朝日のこと、気になってんでしょ」


まるでお見通しだよと言わんばかりの顔をして、圭太くんが言ってきた。