ハチミツみたいな恋じゃなくても。



「誰かと待ち合わせですかー?」

「あぁ、うん。ちょっと彼女を」

校門の方へと近付いていくと、人だかりの中からそんな声が聞こえた。

……ほらね、やっぱり。
イケメンだとか騒がれる人が、フリーなわけがない。

「瞳……」

他人の彼氏を見たって意味ないじゃんと、先に歩く瞳を止めようとした……そのときだった。


「あ……」


あたしか瞳か、はたまた彼か。
誰が一番だったかわからないくらい、3人同時に声を上げた。


なんで……。

びっくりしすぎて声も出ない。


何で圭太くんがここにいるの……。



「か、花音……」

隣に立った瞳が少し戸惑った様子で、あたしのシャツの袖を引っ張る。


「もしかして彼女って……」

圭太くんを囲んでいた女子達が一斉にこっちを見て、ハッとしたあたしはそのまま無視して通り過ぎようとした。

……だけど、