ハチミツみたいな恋じゃなくても。



公園を出てすぐのところにある自動販売機。

そこで自分のお茶と、サッカーをしているふたりにスポーツ飲料を購入してから、また公園へと戻った。


「本当に変わらないなぁ……」

クスッと小さく笑って、木陰に座る。

隣にはオレンジジュースを片手に、遠慮がちに
腰を下ろす大西さん。


「ふたりのこと……よく知ってるんですね」

「マネージャーやってたからね」

謙遜するみたいな笑顔を作りながら、少し傷付いたようにも見える大西さんに、優越感。


意地悪だって分かってる。

だけど、ここへ来たのも、懐かしいとか変わらないとか、昔を思い出す言葉ばかり並べるのも、全部計算の上。

大西さんにはどうやったって越えられない溝を見せつけたかった。


「あたしね、もともとサッカーに興味があったわけじゃないんだけど、ふたりを見てたら好きになったの」

同い年で、誰よりも努力を積み重ねてた。

だんだんと先輩にも負けない実力を備えていったふたりは、キラキラ輝いていて。

一番近くで応援出来ていることが、あたしの自慢だった。

だから……。