冷凍保存愛


「これが片付いたら、どっか遊びに行こう」

「いいの?」

「もちろん」

 やっといつもの笑みになったコーヅにつられて羽都音も笑った。

 緊張の糸が解け、一つ近づいたような気がして何故か心はほっこりしていた。





「できるわけねえだろタコが」

 二人の後ろから低い声が聞こえ、二人は同時に振り返った。

 真後ろには羽都音と同じ学校の制服を着た男子が一人、逆光になっていてよく見えないけど男子だということは分かる。


「君、だれ?」


 最初に言葉を出したのはコーヅだった。