冷凍保存愛


 お前、ちゃんと確認したのかよ! と、コーヅに詰め寄るが、コーヅは何かを考えているようで、強羅の煽りには乗ってこない。小刻みに左手の薬指でとんとんとんと腿を叩いている。

 ギギギギっと音が辺りに響き、重厚な門が鈍い音を奏でながら開いた。

 インターフォンから『どうぞ』という声が響き、コーヅと強羅は言われるままに中に進む。

「すげー家だなこれ」

「………」

「おい」

「ここ、たぶん知ってる」

「……じゃああれか、おまえ昔ここに来たことあるのか?」

「うん、たぶんね。遠い記憶だけど、ここで間違いないと思う」

「…………いや、でもさっきお前間違えたし」

「うるさいよねほんと」

 ついさっき間違えたことを話の引き合いに出し、あげ足を取る。

 それに被せるようにコーヅも言い返す。

 そんなことをしているうちに石畳を歩き、家の玄関の前に到着した。