冷凍保存愛


 いくら考えても小田原の車を見つける方法は出てこなかった。

 ここで待って小田原が帰ってくるのを待っているしかないのか。

 それでは遅い。遅すぎる。

 何かあるはずだ、どこかに何かあるはずだと考える二人はまだ小田原の家の前で立ったまま。

 思い出したようにもう一度強羅がインターフォンを押す。

 コーヅはそれを横で見ていたが、特別何か口を挟むようなことはしなかった。



『……………はい、どちらさま?』



 インターフォンから迷惑そうな声が聞こえ、コーヅと強羅は顔を合わせ目を大きく見開いた。

 居た。家の中に人いたじゃんとコーヅに言うが、コーヅはびっくりして首を横に振る。



『どなたさまでしょうか?』


「あ、あの、夜分遅くに本当にすみません。僕は二ノ宮と言いまして、小田原先生に用事があって参りましたが、先生はいらっしゃいますか?」

『………主人の高校の生徒さんかしら?』

「はい(たぶん)」

『ああ、そうでしたかそうでしたか、それはそれはごめんなさいね、今休んでいたものですから出るのが遅くなりました。今開けますからちょっと待って』

「すみません。ありがとうございます」