冷凍保存愛


「のわ! お前それを早く言えよ、おもいっきしガン見しちゃったじゃねえかよ。ふつうカメラからは隠れるもんだろうが。俺完全に映ってるからな」

「家の周りにもぐるっとカメラがついてた」

「丸っと全部についてたのか?」

「何その変なことば。よく分かんないけどそう、家全体に、そう、丸っとついてた」

「早速使ってるじゃねえか、そうか、じゃ、俺たちのことはバレてるのか」

「君のことはもしかしたらね。あいつがモニターを監視してたら、とっくに見つかってる」

「だから、先生のことをあいつって言うんじゃないよ」

 コーヅがもう一度インターフォンの方を顎で指し、強羅はちらっとカメラを見てぎこちない笑顔を作ってみせ、そのままの状態でインターフォンを人差し指で押した。

 何度か鳴らしたけど誰も出る様子はない。

 もしかしたらいないのかもしれないと思い後ろにいるはずのコーヅを振り返るが、そこにコーヅはいなかった。