何が起きたのかわからなくて、目を開けたまま茫然と突っ立ていると
「ダメです。止まらなくなりそうです」
一度離した庄司くんの唇からは、似合わなすぎる言葉が。
頭は真っ白で。
だけど、体はまたそれを求めて。
「だったら……
やめないでっ……ンっ……」
チャイムが聞こえ続ける非常階段の踊り場で、あたし達は夢中で唇を重ね合わせた。
待ち焦がれていたファーストキスは。
すっごっく甘くて。
あたしの体を熱くした。
庄司くんは、立派な男でした。
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