――数日後の昼休み。 いつもの特等席に今日も並んで2人。 「夏休みは、いろいろ出かけましょうね」 「ほんとに?予備校は?いいの?」 「大丈夫ですよ。この夏は二度とやってきませんからね」 「嬉しいっ!」 思わず庄司くんの腕に飛びついて。 ギクッってちょっと固まった庄司くんを見て、そっと手を退けようとすると 「……っ」