苦しそうな声を出しながら、庄司くんが起き上がった。 ん? なぜお礼……? 「緑さんが無事ならそれでいいです……」 壁に持たれ掛かるようにして、痛そうな唇に手を当てる。 「大地……どいうこと?」 あたしがそう聞くと、大地は言いにくそうに口を開いた。 「姉貴を呼び寄せた男が、庄司先輩にも吹き込んだんだ。姉貴が今から危ない目に遭うって。 で、姉貴を助けに来たんだろ?そしたらここで見張りの奴らにボコられたってこと。そこへ俺がたまたま俺が通りかかってな」 「庄司くんっ…」