あっという間に、あたしの手は倉庫内にあった鉄の棒にくくりつけられてしまった。
「……」
本気で怖くて声も出ない。
体中がガタガタ震えだす。
どんなへなちょこ男でも、男は男だということを思い知らされた。
「誰からヤる?」
「ジャンケンだろ」
だけどこういう場合って、ドラマなら必ず王子様が現れて、危機一髪で助かるもの。
だから絶対に……っ。
ギュッと目を瞑る。
待てよ?
王子様って……庄司くん?
庄司くんに危機を救ってもらうなんて一番期待出来なさそうなのに、そんなことまで思うなんて、よっぽどあたしの思考回路はぶっ壊れてたのかもしれない。
その時。



