「なに?」




話しかけられる筋合もないけど、とりあえず返事した。




「女バスの顧問が第二倉庫でヘルプを頼んでいて、誰か一人連れて来いって言ってます」




見た目、あまり目立たなそうなおとなしい感じの人。


それだけ言うと、あたしの前から去って行った。





「……なにそれー」




まったくあの顧問、人遣い荒いんだから。




面倒くさいけど、部活に出るよりマシかもしれない。




あたしは言われた通り、第二倉庫まで向かった。