だってあたしにはなんとなく見える。 この夏の展望が。 庄司くんの夏休み。 部活、予備校、合宿、予備校、部活、予備校、部活……。 あたしとのデートは!?!? いいとこ、部活の帰りに一緒に帰るとか、日曜日に出かけるくらい。 開放的な夏に何もなければ、この先もきっと進展は期待出来ないだろう……。 だからその前にせめてもキスだけでもしたいんじゃないの! 「あーヤりたああああああいっ!」 女子トイレの窓から思いっきり叫んだ。