「ねぇ庄司くん。帰りにドーナツ屋さんでも寄ってかない?」 「…っ」 だから。 あたしが話しかけるたびに取って食われそうな顔するのやめて。 「いっ、いいですね~」 軽くムッとしたのに気付いたのか、庄司くんは慌てて返事をする。 初めからそういう風に言えばいいのに。